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里山に建つ江戸時代のテーマパーク? [研究]

今回の出張先は京都。京都!
高校の卒業旅行、学会、以来の3回目の京都だけど、やはり、日本人としても、京都を訪れるというのは心ウキウキするもんですなー。 今回の目的地は、上賀茂の地に昨秋に完成した総合地球環境学研究所、通称、地球研(http://www.chikyu.ac.jp/)の新施設を訪れることなのです。僕のイメージとしては、京大の生態学研究センター(http://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/)の精神にダブるところがあるのだけど、地球環境問題の多くは人間活動に関係してきているものなので、人文系と理学が有機的に融合することでその包括的な理解を目指すという大学共同利用機関法人です。もともと僕自身がそういう頭の構造をしているので、この双方の研究機関にはとても同調できるところがある。
で、今日、取り上げたかったのは、その建物だ。。
上賀茂の里山の景観保護のために、いわゆるビルディングといわれるものを立てず、江戸時代の長屋のような純和風の趣きなのだ。とても、昨秋に完成したとは思えない、まるで、江戸時代のテーマパークに迷い込んだようなその外観。(でも、中身は超近代的で、ちょっと、外の景色を眺めようと外に出た瞬間にオートロックで締め出されてしまった。。。)


ラボセミナー [研究]

今週は、ラボのセミナーで話題提供をする機会があった。最初に、学生向けに安定同位体比の基本概念から、同位体分別について、その生態系での利用等について20分くらいのレクチャーの後、Thomasと一緒にやっているWaikikiでのField studyとラボでの実験デザインについて、昨年に行った結果も含めて40分くらいの発表だったので、合わせて1時間くらいだろうか。まあ、まずまず満足のいく発表でした。Celiaに英語面での問題について尋ねたところ、理解するのに問題はないけど、フランス人のThomasと僕に共通していることは、抑揚がなく淡々としゃべっているので、もっと抑揚をつけてしゃべると、より聞きやすくなる、ということだった。とはいえ、これは難しい。映画などで、日本人の英語が茶化されて描かれるケースでは、おかしな抑揚のつけすぎを誇張されていることがよくある。自然に習得されるのが一番なんだけどなぁ。。

(写真がないので何となくPPT画像)


Kewalo Marine Lab [研究]

ハワイ大の海洋生物関係の実験施設はCoconut IslandにあるHIMB(http://www.hawaii.edu/HIMB/)が有名だけど、ワイキキからすぐのMagic Island Beachのそばに、Kewalo Marine Lab(http://www.kewalo.hawaii.edu/)があります。WebのTop pageの写真をみてもわかるとおり、むちゃくちゃいいところにある。今日は、Jonの車に乗せていってもらったんだけど、彼のOfficeは前面ガラス張りで、その向こうには海が広がっている。前にScripps海洋研究所に行ったときも、こんな感じの雰囲気だった。いいなぁ。Manoaキャンパスが監獄のように思えてきた。
今回は、海水を循環する水槽をしばらく使わせてもらおうと思っていろいろ状況を見に来たのだ。ちなみに、Jonの先生は、Dr. Richmondで、1996年の8th International Coral Reef SymposiumがGuamで開かれた時の中心人物だった人なので、いろいろ話すことができるのは楽しみだ。

(ベランダにあるJonの流水槽の一つ、越しに見える海)


アスロ [研究]

今週は、月曜日からASLO(American Society of Limnology and Oceanography)、TOS (The Oceanography Society), AGU(American Geophysical Union)、の合同学会(Ocean Science Meeting)がHawaii Convention Centerで開かれている。前回に参加したときは、日本から高い航空賃を払ってノコノコやってきて、1週間の期間中に時差ボケが直らず、ひいひい言っていたのに、今は、家から自転車で5分余りのところで学会が開かれている。不思議な気分。ASLOは発音はアズロと濁るのだけど、アスロと濁らないで発音してしまうと、“asshole”っぽい発音になってしまうので、気をつけろーと、NickとRyanが教えてくれた。

(会場のHawaii Convention Center)


マウイから帰宅。 [研究]

一週間ぶりに、家に帰ってきました。やっぱり我が家は落ち着くなぁ。
ちょっと忙しいので、写真だけ、パラパラと載せておきまっせ。といっても、仕事中は忙しくて写真がないので、合い間のものだけですが。

6:00の始業に合わせて、Aloha Airlineに出発前に送付した調査機材一式を回収しに行く。パレット2枚分で、保険も合わせて5万円程度。

調査は、2ベッドルームのコンドミニアムを一つ借りての共同生活なので、一週間分の食べ物&飲み物を買っておく。2台のRV車は、調査用具と食べ物で満杯。

前線基地のテント(主に48時間モニタリング時のサンプル処理と仮眠スペース)と前半の主要メンバー(Iuri、Becky、Chris、Megan)

昼飯は大抵、サンドイッチ(皆、好みがウルサイので、BeckyとMeganが、マヨなし、マスタード多目、トマト抜き、など各自のスペシャルを作成する)

夕飯は、誰かが手早く作る(次回は僕も何か作らんといけんなぁ)。後発組のJenniferの作るトルティーヤとサルサ(左)、Heatherご自慢の味付けのステーキ(右)。マウイでマイウー。

マウイの代表的なHarmful algaeであるHypnea musciformisの事前培養

マウイに3年間住んでいたことがあるChrisのお薦めの店。PaiaにあるFish Market Restaurant。Fish Burgerが絶品。写真を見ているだけで、腹が減ってくる。


こんなん出来ました。 [研究]

以前に購入したPVCボードだけど(http://blog.so-net.ne.jp/hawaiian_life/2005-12-22)、結局、図面から作ってくれる気の利いた業者が見つからないので、Happy Holiday期間中の暇な時間を利用して、流水槽をこしらえてみました。工作機械も何もなく、手元にあるプラスチックカッター、ドリル、リベット、接着剤、シリコンだけで作成した駄作です。整流用のパネルは別のモノにしたり、慣れないリベットと格闘したり、生物に害のないシリコンを手に入れたり、いろいろと時間はかかってしまっているのです。でも、このくらいの作業は朝飯前でやるのが、通常のアメリカ人の基準じゃないかな。進水式は明日。水を入れるのが怖いなぁ。


作りモノ [研究]

実験用の流水槽を欲しいと思っているのだが、日本にいたときのように、所内に自由に使える機械工作室もなく、図面を見せれば、すぐに見積もりを出して作ってくれるような御用聞きさんもいないので、思い腰を上げて、Dillingham Blvdにある、”Hawaii Plastics Corp.”に相談に行った。

最初は作れないの一点張りで、Min’s Plasticという他の店に回されたのだけど、そこも無下に断られたので、もう一度”Hawaii Plastics Corp.”に戻って、上の立場の人に頼んだら、水槽自体を作るのは無理だけど(強度等のノウハウがないので責任をもてない)、パーツであれば材料費+αで作ってくれるそうなので、自分で組み立てることにした。

ここは、余りの素材を4割-6割程度で売っているので、ちょっとした工作用のプラスチック素材を手に入れにいくには良い場所です。


強化週間 [研究]

もともと地学・化学を専門にしてきたのに敢えて生物系のラボに来たのは、うまく融合して面白い研究をしたいという目的があったのだが、いろいろ忙しく、あまり機能しているとはいえない。というわけで、しばらくの間、陸上植物を中心として、今まで読んでいない分野の論文を読み漁り、強引に実験のプロポーザルを作成して、ボスに提出した。といわけで、それの準備として、今週からしばらくは生物系強化週間ということで、とりあえず、今週は、”蛍光”をキーワードとして、蛍光顕微鏡とPAMという装置を使ったクロロフィル蛍光測定の基本的なことを、CeliaとMegから教わった。予習はしていても新しいことを英語で教えてもらうのは、やはり難しい。それぞれ、対象としているモノの特性によって考慮しないといけないことが多いので、しばらくは訓練が必要そうだ。。でも、テクニックが増えるのはいいね。新しいアイディアが出てきそうだ。

(水中用クロロフィル蛍光測定装置)


ランチ&セミナー [研究]

 しばらくの間、AIMS(Australian Institute of Marine Science)で精力的な研究をしていたL. McCookがハワイを訪れたのをきっかけに、ラボに顔を出してくれたので、彼を囲みPotluck lunchを開いた。彼は、サンゴ礁生態系におけるサンゴ群集と海藻群集の相互関係を明らかにする取り組みの第一人者で、ちょうど1998年のエルニーニョによるサンゴ世界的な白化の後に行った2000年のバリでの学会での彼のセッションはすごい盛り上がりだった。昨年の学会の時に、少し話しをしたのに、こっちのことはあまり覚えていないみたいだなぁ、残念。まあ、今回でしっかり覚えてもらえただろう。その後で、少し離れHawaii Kaiにある会議室で1時間ほどの話題提供があった。

彼は、今はAIMSを去り、GBR(グレートバリアリーフ)の保全管理を行うマネージャー的立場になっているので、Scientificな内容中心というよりは、研究結果を基盤としてサンゴ礁生態系保全のためにどのような管理を行っていくかという内容で、まずまずといったところだ。ただ、モデルで得た結果を動画で見せるのは視覚的には説得力あるなぁ。少しはそういう勉強もするか。


ホノルル港寄港 [研究]

太平洋を縦断する研究航海中の白鳳丸(海洋開発機構)がホノルル港に寄港しました。なんだかんだで3分の1くらいは顔見知りなので、ハワイアンフラの衣装を購入して、出迎える予定にしていたのだが、車のパンクで入港時間に間に合わなかったのと、観光名所でもあるアロハタワーの真下で、レストランに隣接した場所に停泊することになっていて、とても、そんなことができる雰囲気じゃなかったっす。で、すっかり、観光名所のひとつの名所として溶け込んでいたようです。

(Aloha Towerからの眺め)

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